和装の防寒って！？KIMONOBI先生｜その２０　着物のあれこれお教えします。

Q:さむーい冬。寒さ対策を教えてください

義妹の結婚式が年明けにあります。 着付けは会場の美容院を予約したので、行き帰りは問題ありません。
会場内だけならいいのですが、披露宴の前に神社での式にも参列しなくてはならないのです。

神社は、ものすごーく寒いです。

着物の中には、防寒用の下着（レングス）を着て完全防備で行こうかと思っていますが、上半身は、首の開いたものじゃないと見えてしまいますよね？
和装用のコートなどもありません。 成人式の時に買ってもらったヒラヒラの白いショールしか持っていません。
式の最中に防寒着を着ているのもおかしいでしょうか？

和装で結婚式に出るのは初めてだし、親族の結婚式も初めてです。 洋装も考えたのですが、冬用のものをこれから購入しなければいけないし、公の場での長男の嫁としてのお披露目ですし、留袖のほうが格上と聞いたので和装にすることにしました。

自分の式の時に義両親や親族にはお会いしましたが、今回は義妹の相手方の親族や、義妹の友人などもいます。 なるべく粗相のないようにしたいので、気を付けたほうがいい立ち振る舞いや、心意気なども教えていただけると嬉しいです。
kimonobi先生！！！　教えてください！

A:

着物着用時の寒さ対策ですね。そこはいたってシンプルです。
開いているところを保護する! これに尽きます。

つまり、上から、首、手首、足首。首回りには、成人式のふわふわよりは、和装用でなくてもいいのでストールをお使い頂くのは以下がでしょうか？手首にはなるべく見えないように、肘までの長めの手袋。これも和装用というのでなくてOK。
足は、足首というより、裾から入る風よけに、あったか下着のパッチを。最近は薄くても機能性の高いものが販売されていますよね。
上半身にも、同様の下着を着て頂いてもいいですが、ご指摘の通り背中側のくりの大きなものを選んでください。
コートは一枚おつくりになるのがお薦めですが、なければ、和装用にこだわらないストールの活用をお勧めします。洋装にも使いまわしてください。

最終的には、使い捨てカイロを活用ください。そしてあまり無理しすぎないように！
そして、粗相のない立ち居振る舞いの件ですが、洋装の時よりも動作はゆっくり丁寧に動くほうが上品にみえます。歩幅も少し小さめに。
ただ　この先もお付き合いのあるご親族です。あまり固くならずに自然が一番！あまり取り繕うと後々苦しくなりますよ。
では、くれぐれも風邪などお召しにならないように、楽しんでくださいね。