失敗しない長襦袢って！？KIMONOBI先生｜その１6 着物のあれこれお教えします。

Q;長襦袢について
着物を作る時は、一緒に長襦袢も作るのでしょうか？

着付けを習うようになり、着物にとても興味を持つようになりました。私自身、母から譲りうけた小紋しか持っていなかったので、一通り揃えることにしました。
でも、高い買い物だから少しづつ負担の無いように購入すると自分に言い聞かせ、せめて帯や長襦袢にはこだわらないよう心掛けてます。
現在は、着物は3枚に増えましたが、長襦袢は1枚を着まわしています。帯は1本、コートも道行きを購入しました。

先日、訪問着と合わせて正絹の長襦袢を勧められました。一緒に長襦袢も作った方が良いですか？
着物屋さんには、一緒に作った方が良いと言われました。ぴったり合った襦袢は着物が沿う感じだそうです。せっかくなので、襦袢を一緒に誂えてもいいと考えていますが、長襦袢まで着物を作るたびに誂えてると予算的にも大変だし、メンテナンスも不安です。着物屋さんは寸法は先の長襦袢と同じにして訪問着にも相互に使えるように作った方が便利だといいます。
なんだか、着物屋さんに勧められるままになりそうな予感なのですが・・・。

実は、なぜ長襦袢を気にしているのかといえば理由があります！
持っている長襦袢の着付けに悩んでいるのです。着た時はぴったり首元に沿っているのですが、何故かそのうちに襟元がガバガバになってくるのです。最初の長襦袢がそんな感じだと着物もそうなってしまい、上品な着こなしになりません。

kimonobi先生！失敗しない長襦袢の購入についての注意点、教えてください。

A:わかりました。お任せください!!!
ズバリ、KYOTO TAKAO BASICお薦めのお襦袢はフォーマル全般万能選手で、ひも付きになっています。慣れてしまえば、ひも類や伊達締め、あるいは、 KYOTO TAKAO BASIC の小物セットにも入っている帯下締めも要らなくなります。自然なゆとりが生まれて衿合わせが自然です。
最初は心配なら、従来の伊達締めなど紐をしたうえで使ってもいいですが、慣れれば手放して頂くと胸周りの圧迫がなくなり、画期的に紐の縛りの窮屈さからも解放されます。みぞおちの圧迫が窮屈な苦しさを作り出すポイントなんですよね、実は…。
また、KYOTO TAKAO BASICの長襦袢は、素材はもちろん襟にもこだわりがある長襦袢になっています。安心して着用していただけますよ。

さて、お襦袢をそろえていくポイントについてお伝えしますね。
まずは袖周りの寸法を同じに作ること。
季節に合わせて変えていくのと、素材感が合わないと袖が飛び出たりするので、色無地や付け下げ、訪問着など柔らかものに合わせるものと、紬などかたものと呼ばれる織物系に合わせるものは分けて持つといいでしょう。
あとは単衣か袷か、夏物か、着物の購入に合わせてそろえて行ってください。
決して一枚一枚すべて別にそろえる必要はないですが、そこを楽しめると着物を着る楽しみはうんと広がりますよ。
案外、袖の前側後ろ側からよく見えるので、意識を向けるとおしゃれさが見えてきます。
他の人のウオッチングもしてみると面白いと思いますよ。
無理なさらないように揃えてくださいね。