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美しい道具たちー西陣織ー

静輪(しずわ)

今回は「静輪」です。可愛いフォルムをしています。大きさも色々あります。
元々は、「撚糸(ねんし)」のテンションを調整するのに使われたものだそうです。焼き物で出来ていて、脇に輪の重さの数字(尺貫法で匁の単位)が書き付けてあります。

撚糸とは、糸にねじり「撚り(より)」を加えることで、撚りのかかった糸で織物を織っていきます。糸に「撚り」をかけることで、強度を持たせたり数種類をかけ合わせて太さや品質にバリエーションを持たせたりするのが「撚糸(ねんし)」です。織物の厚みや風合いや伸び縮みも元となる糸工程あってこその重要な工程です。「撚糸(ねんし)」については改めてご紹介いたしますね。
簡単に工程を説明すると、生糸は「セリシン」というタンパク質に包まれているので、釜で炊いて全体を柔らかくします。そして、柔らかくなった生糸を撚糸機にかけるため管に巻き、静輪(しずわ)をつけたそうです。
静輪の役割は均一に撚りがかかるようにテンションをかける重りです。色々な重さがある理由は、糸の太さによって番手の異なる静輪を組み合わせるためです。

陶磁器である理由は、絶縁の焼き物は静電気が起きないからです。陶磁器は配線の碍子(がいし)としても使用されています。絹糸を扱うための知恵ですね。

西陣ではこんな風に使用しています。
一つ目は、天井から静輪を吊るし、絹糸の通り道として使用しています。

角度をつけて通すことによって少々の糸切れ防止にもなります。適度なテンションがかかるので、撚りが綺麗にかかります。

二つ目は、御光の真ん中に吊るし絹糸にテンションをかけたり、静止時の空回りを防ぎます。

御光とはカセ状の糸を糸繰りする際に使用するものです。

傷のついた静輪は糸が引っ掛かり使えないので、骨董品店でもたまに見かけます。重ねてペン立てや、箸置き、紙の錘(おもり)など生活の場で使用しても可愛いですよね。

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ご購入の流れ

来店予約

  • Step1. ご来店予約 お電話とお問い合わせフォームにて 受け付けています。
    お問い合わせフォームを ご利用いただいた方には、 折り返し返信メールを送ります。
  • Step2. ご来店・採寸 店舗にて、採寸をさせていただきます。
    最適な寸法を割り出し、 寸法表を作成・提示いたします。
  • Step3. 製作・お仕立て 寸法表をご確認・ご了承いただき、 ご入金確認後、製作に取り掛かります。
    進行工程も随時お知らせいたしますので、ご安心ください。
  • Step4. 発送 オリジナルのソフトケースに入れて発送いたします。
    ご入金から発送(納品)までの期間として 約3ヶ月いただいております。

ネット購入

  • Step1. ご購入フォーム入力 ご購入フォームに必要事項をご記入の上、 送信ください。折り返しサイズフォームをお送りします。サイズの測り方はサイズガイドをご参照ください。
  • Step2. 採寸 サイズフォームに必要事項をご記入の上、送信ください。最適な寸法を割り出し、 寸法表を作成・提示いたします。
  • Step3. 製作・お仕立て 寸法表をご確認・ご了承いただき、 ご入金確認後、製作に取り掛かります。
    進行工程も随時お知らせいたしますので、ご安心ください。
  • Step4. 発送 オリジナルのソフトケースに入れて発送いたします。
    ご入金から発送(納品)までの期間として約3ヶ月いただいております。
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