⑫ 金彩 きんさい
染めあがった生地に、金・銀の箔や粉を使い、生地に接着加工をします。
友禅彩色を引き立たせ、華やかに豪華な雰囲気を作ります。
金くくり、押し箔、スリ箔、砂子、切箔などの技術で、京友禅ならではの美しさを表現します。
金箔や金粉など、非常に軽い素材を扱うので、室内に風が入らないように気を付けます。
<押し箔>
ベタ箔ともいわれ、加工する部分全体に、箔や金粉を接着する技法です。
まず、加工したい部分全体に接着剤を筆で均一に塗り、その上に箔や金粉を置き綿花などで軽く押さえて密着させ、後は自然乾燥させます。
<金くくり>
金線描き、筒描きとも呼ばれ、友禅模様の中で糸目糊置きした後の、白くあいた線を金線でなぞっていく技法です。糸目糊置きで使った筒と同じ形体の筒を用いて金線糊を置いていきます。金線糊は、「金糊」という油性のアクリル系合成樹脂に金属粉を混ぜた糊です。
<スリ箔>
桃山時代から行われている最も古くからある技法です。
型押し、小紋押しともいわれ、模様の型紙を使って表現します。
箔加工したい生地の部分にビニールテープを貼り付け縁蓋(えんぶた)としマスキング作業をします。
スリ箔する模様の輪郭を生地を傷つけないようにテープをナイフで切り抜き、型紙を生地の上にずれないように置き、その上から接着剤を駒ベラを使い均一にひろげます。その後、型紙をはがし、接着剤の上に箔を置きます。
綿花で軽く押さえて接着し、完全に乾燥してからブラシで余分な箔を取り除きます。
<砂子>
接着剤を塗った生地の上に、箔を細かくした金粉(砂子)を振り落として接着させる技法です。
金粉の美しさが、蒔絵のような表現にとても適しています。
砂子には、静電気の影響を受けずに金箔を扱える竹筒や、金属筒の片方に金網を張った「砂子筒」を使います。
この金網の目の粗密の違いで砂子粒の大きさが決まります。
砂子筒に金箔を入れ接着剤をおいたところに、刷毛(豚毛などの硬質毛の筆先を切り落としたもの)で筒の中の箔をもみ落とします。
<切箔>
色紙や短冊、扇面に見られる表現で、箔をさいの目に切った形(切箔)や、細かい糸状に切ったもの(野毛 のげ)を不規則にまいたように表現します。砂子と共に使われることで華やかさが増します。
金の微妙な色合いや、風合い、特徴を引き出し調節するのは、長年の経験がある職人の手しかありません。
ご購入の流れ
来店予約
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Step1. ご来店予約
お電話とお問い合わせフォームにて
受け付けています。
お問い合わせフォームを ご利用いただいた方には、 折り返し返信メールを送ります。 -
Step2. ご来店・採寸
店舗にて、採寸をさせていただきます。
最適な寸法を割り出し、 寸法表を作成・提示いたします。
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Step3. 製作・お仕立て
寸法表をご確認・ご了承いただき、 ご入金確認後、製作に取り掛かります。
進行工程も随時お知らせいたしますので、ご安心ください。 -
Step4. 発送
オリジナルのソフトケースに入れて発送いたします。
ご入金から発送(納品)までの期間として 約3ヶ月いただいております。
ネット購入
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ご購入フォームに必要事項をご記入の上、
送信ください。折り返しサイズフォームをお送りします。サイズの測り方はサイズガイドをご参照ください。
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Step3. 製作・お仕立て
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進行工程も随時お知らせいたしますので、ご安心ください。 -
Step4. 発送
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