収納！？｜KIMONOBI先生｜その6　着物のあれこれお教えします。

着物の保管

Q:昨年、祖母が亡くなり、訪問着を譲り受けました。
特別な式典や、家族の祝い事に着用していたお気に入りの着物だと聞きました。金銀の箔押しがある上品なデザインで、とても高価なものらしいです。
とても嬉しく、祖母との思い出も着物も大切にしようとおもいました。
しかし、我が家には着物を保管する桐箪笥がありません。
着物が入れてある包紙（たとうし？）も、年月のため薄くなっています。
おまけに、私自身着物のたたみ方がわかりません。
こんな私ですが、祖母の大切な着物をきちんと収納できるでしょうか？
教えてください！　kimonobi先生！！

A:今回のご相談は着物の保管についてですね。
ご心配ですね。桐たんす、たとう紙、着物のたたみ方と整理して考えると三つの問題があるようです。

まずは桐たんすがない場合。収納場所の問題ですね。
私自身の例ですが、桐たんすに収まらないものについては、いわゆる収納ボックスに防虫剤（防虫剤の銘柄は、絶対に混ぜないこと。銘柄を変えるときには古いものをすべて出してからしばらくの間引き出しを開けて、少し中の空気を入れ替えるようにしてから新しいものを入れましょう。化学反応を起こすことがあります。）と湿気取りを入れて収納しているものもあります。

そしてたとう紙とたたみ方については、まずはお手入れに出してみるというのも一つの抜け道ですね。お手入れに出すと、たとう紙も新しくされるところが多いですし、なによりきれいに畳んでくれます。
そのうちにお時間が出来たら、ご自身でたたんでみるということも、またひいてはご自身でお着物の着付けにチャレンジなさるのはとてもいいことと思いますが、できないところは任せてしまう。ということも、とても賢い選択肢の一つと思います。

参考：着物のたたみ方 https://allabout.co.jp/gm/gc/475550/