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日本の文様 <梅>

前回に引き続き、きものの文様についてお話したいと思います。京友禅のきものの柄は多種多様ありますが草花文様はとりわけ沢山用いられています。今回は、<梅>の文様にについてお伝えします。前回の<菊>と同様、<梅>もとても身近な花木です。髙尾工芸でも、<梅>の文様の訪問着をいろいろ創作しています。

髙尾工芸 訪問着 白梅

<梅>は、諸花に先がけて咲くので「花の兄」と敬われています。厳寒の中で香り高く咲き、春告草・匂草・香散見草(かざみそう)などの雅名もあります。中国思想の画題として、四君子(蘭・竹・梅・菊)、歳寒三友(松・竹・梅)、三清(梅・竹・水仙)の中に採り入れられています。

髙尾工芸 訪問着 雲取り松竹梅

日本には、7世紀頃、中国より薬用植物として移入されました。現在、山梨県・大分県・宮崎県には野生化しているところがあります。詩歌では、万葉集450首中に梅の歌は118首あり、7~8世紀にかけて日本の山野や庭に、白梅がかなり多くあったことがうかがわれます。万葉集の中に、柿本人麻呂が、「梅の花咲ける岡べに家ゐせばまた山たかみふりくる雪を」と歌っています。古代に鑑賞された梅は一重の白梅で、紅梅は後にあらわれ珍重されたようです。

髙尾工芸 振袖 梅古木

中世では、衣服形態の十二単の重ねの色目(一例→ 梅重:表の色 濃紅 裏の色 中紅梅)にも用いられました。室町時代中期の応仁の乱を機に、公家から武家へと移りそれまでの権威、因習が無になり、衣服形態も一枚着の小袖へと変わり、文様と色彩の結合、抽象性より即物性が強まり、梅の文様は自由に表現されていったようです。新春一番に着る柄として親しまれ吉祥文様として、礼装の留袖、訪問着から、春到来の季節を感じさせる小紋や染帯まで幅広く愛用されています。

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    進行工程も随時お知らせいたしますので、ご安心ください。
  • Step4. 発送 オリジナルのソフトケースに入れて発送いたします。
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