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美しい道具たちー西陣織ー

管(くだ)

左からプラ管 木管
用途にあわせた杼の中に収容するため色々な大きさがあります

今回の「美しい道具たちー西陣織」は 「管(くだ)」です。

管とは緯糸(よこいと)を巻くための棒です。管に緯糸を巻いて杼(シャットル)内に収容します。その杼が、経糸(たていと)の間を左右に行き来することにより織物が出来上がります。
杼については、「美しい道具たちー西陣織ー 杼」をご覧ください。
https://kyoto-takao.jp/blog/beautifultools0010/

大きなものは、機械織に使用するものです。糸が無くなると管の下部に開いている穴にセンサーが反応して自動で止まるようになっています。


手機で使用する物の中でもカラフルなプラスチック製のものは面白い使い方をしています。


これは紋図と呼ぶ織物の設計図です。

方眼のマス目の横列が織物の横一段を表しています。右端に表示されている色の縦ラインを見ると、横一段に使う色数がわかるようになっています。その縦ラインの色とプラ管の色をあわせて緯糸の用意をしているのです。
織物を織るためには様々な下準備をしていることがおわかりいただけたでしょうか?

ちなみに管を巻く工程のことを管巻といいます。
酒に酔った人が同じことを繰り返し、くどくどと良く分からないことをあれこれと言ったり、しようもないことを何度も繰り返ししゃべることを「管を巻く(くだをまく)」といいますよね。
その「管」を「糸繰車(いとくりぐるま)」に差して糸を巻くと「ぶうんぶうん」と単調な音で鳴る様子や管巻きの音や糸を巻く動作が、「管を巻く」と形容されるようになったといわれています。
どんな音か動画で確認してみましょう。

どうですか?どんな風に聞こえますか?

手で管を巻くときは、出来るだけ上下の小刻みに動かして、中央に膨らみがくるように滑らかなカーブを意識して巻いています。上下が大きすぎたり、寸胴に巻いてしまうと引っかかってスムーズに杼から糸が出てこないのです。
しかも、ただ巻くだけではなく余計なテンションもかけないように、でも柔らかすぎて巻いた糸が崩れないような力加減で巻いています。色糸も金糸もテンションをかけ過ぎると伸びてしまいせっかくの風合いが消えてしまうのです。

機械織では機の横に管巻きの装置が付いています。織物と管巻きが同時進行で行うことができるなんてすごいですね。

工場見学ツアー中の説明の声が入ってしまってますね。

「管を巻く」ってあまり良い印象は持たないですが、本当の「管巻き」は正に職人の知恵と技です。管巻きの良し悪しで製織の効率や織物の品質がわかるのです。

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  • Step2. ご来店・採寸 店舗にて、採寸をさせていただきます。
    最適な寸法を割り出し、 寸法表を作成・提示いたします。
  • Step3. 製作・お仕立て 寸法表をご確認・ご了承いただき、 ご入金確認後、製作に取り掛かります。
    進行工程も随時お知らせいたしますので、ご安心ください。
  • Step4. 発送 オリジナルのソフトケースに入れて発送いたします。
    ご入金から発送(納品)までの期間として 約3ヶ月いただいております。

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    進行工程も随時お知らせいたしますので、ご安心ください。
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