着物のコーディネートって！？KIMONOBI先生｜その２７　着物のあれこれお教えします。

Ｑ：子育て中は自分のことは後回しに頑張ってきました。
先日、高校の卒業式を無事終えてやっと自分に向き合うことを考えられるようになりました。

なにか趣味でもあればいいのですが、不器用で人見知りのため今更どこかのカルチャースクールに行く勇気もありません。

でも、せっかく時間もできたので自分の好きなことは何だろう？とじっくり考えてみたら、散歩が好きだなと思いました
また、最近着物に興味が出てきたので、着物を着て寺院巡りや散策をしたり、流行りの御朱印を集めるのもいいなと思いました。

そこでkimonobi先生に相談です。

着物は、自分の物と母や祖母からの譲り受けたものも少しあります。着物は大好きなのですが、いわゆるコーディネートが全くわかりません。どんな帯をあわせるのか、帯揚げ帯締めはどんなものがいいのか？　ちんぷんかんぷんです。
自分なりに楽しめばいいのでしようが、やはり素敵に着こなしたいのです。

kimonobi先生、こんな私ですがいいアドバイスはありませんか？よろしくお願いします。

A:子育てを終えらえて、ご自分の時間がとれるようになられたとのこと。
いいですね！円熟のライフステージに到達された貴女に寄り添う着こなしのお手伝い。嬉しいです。

お出かけといっても最近はコロナの時代になって、人混みに出かけるのはなかなか難しくなりました。神社巡りも今までは気軽に出来ましたが、混み合う時期の参拝は控えたいですし、人同士の距離感も変わり、webを通じたコミュニケーションもふえました。

そんな時代を考慮して、まさに貴女のようにコーディネートにお困りの方の参考になりたいと、「着物一枚　帯三本」と称した動画配信を毎週金曜日にしています。
最近は、モニターさんを募集し、その方の着物のお写真を送って頂きコーディネート！お出かけ先と共にご紹介していますので、是非ご参考になさってください。そして、宜しければご応募くださいね！

さて、アドバイスですが、お散歩やご自身の趣味での着用シーンをお考えだとおもうますので、リラックス出来る着こなしがいいですね。
人との距離も適度で解放感もあり、最高に自身のためのゆるカワコーデ。
全くノールールでOKです！

おススメは、やっぱり紬です。こんなときには対丈の着物もありです。
対丈の着物とは、着物の丈が着丈と同寸のもの、またそのように仕立てたもののことです。長襦袢や男物なども対丈で仕立てられます。
対丈のものは、おはしょりを作らないで着付けます。これを「対丈で着る」といいます。アンティークや譲り受けたきもので、身丈の足りないものを着るようなときに、対丈で着ることができる場合もあります。
私は何となくお端折りがある方が落ち着くので、余り着ませんが、試してみられてもいかがですか？
合わせる帯は名古屋帯が簡単です。染めでも織物でも色々あります。もっとシンプルに半巾帯や対細帯もカジュアルに締めると素敵です。半巾で締めて羽織でも羽織れば、気分は昭和ノスタルジー。気分に浸ってみてください。

桝屋高尾では、八寸名古屋帯と半巾帯とを兼用できる物を手織りしています。
一度締めると手放せなくなる締め心地です。

最後に小物。帯締めは三部紐に帯留も素敵！お気に入りのブローチを使ってもいいですよ。
帯揚げもスカーフ等を取り入れたり、襟も柄ものやレース等自由に楽しんでみてくださいね。