美しい道具たち

着物と帯について

着物と帯と一口に言っても沢山の種類があり、それを織る産地によって様々な特色があります。そして、種類によって格が違ったりもするので、格の高い着物には格の高い帯を合わせるといった工夫が必要となり、着用にはTPOやバランスを考えなくてはなりません。

「そんな難しいことわからないし、着る機会といっても結婚式や入卒式などの式典やフォーマルのお式だけだわ。」といったお声はよく聞きます。そして、そういったことが悲しいことに、着物を着るという日本の伝統・文化から離れていくことになってきています。
でも、着物に対する憧れや着用して出掛けたいといった願望は消えることはないとおもうのです。

KYOYO TAKAO BASICの提案している「消費するのではなく、記憶の中に生き続ける装い。時を重ねても色褪せない、三代で共有する着物と帯」というコンセプトは、和装文化の継承と家族の着憶が融合したものです。
そして、ご紹介するのは「フォーマル着物の中でも格の高い手描き京友禅の訪問着と西陣織との組み合わせ」です。
難しい着用シーンでの格やバランス、TPO等、どんなお席に参列しても間違いのないコーディネートなのです。

この「美しい道具たち」というbrogでは、職人の使い込まれた道具の紹介と共に生の現場の様子、そして着物と帯がどのようにして制作されているのかということをお伝えしていきたいと思います。
知っていただくことで、着物を着てみようかなという気持ちに繋がり日本の伝統産業の継続になると信じています。